Departmental Bulletin Paper 蔵原伸二郎『岩魚』再論 ―副島次郎関連詩を視座にして―

岩本, 晃代

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蔵原伸二郎の生前最後の第七詩集『岩魚』(昭和三九年)は、彼の詩業の到達点として高く評価され読売文学賞を受賞した。なかでも冒頭の《狐》章六篇には、『東洋の詩魂』(昭和三一年)で展開された宇宙感覚を基盤とする彼の詩学が見事に定着しており、優れた抒情詩として広く知られている。だが、彼は戦時下の詩業によって「戦争詩人」のイメージを強く持たれている詩人でもある。本稿では、『岩魚』の中では従来ほとんど注目されていなかった中央アジア探検家副島次郎に関する詩篇を視座に、『東洋の満月』から『岩魚』に至るまでの詩精神の新たな一面を明らかにした。さらに、「戦争詩人」のレッテルを貼られた背景について、戦時下での出版事情をふまえて考察した。
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