Departmental Bulletin Paper 屈折形態素の切り替えコストにおける非対称性に関する考察

城野, 博志

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 人間が大量の視覚情報から必要な情報を選択処理して行動に移すには注意と呼ばれる認知制御機構を用いる。注意研究は課題切り替えパラダイムに基づいてきた(Kiesel et al., 2010)。Taube and Segalowitz(2005)はこのパラダイムを利用して言語の認知制御過程を探索した。概して,課題が切り替わると繰り返される時に比べて,反応潜時は長くなりエラーの割合も高くなる。切り替えと繰り返しの時間差が課題切り替えコストの操作的定義である。本研究では,日本人初級英語学習者による句レベルと文レベルの屈折形態素切り替えコストを考察する。句レベルの切り替えコストの方が文レベルより長いことが明らかとなった。句レベルでは形態素の切り替えに焦点が当てられるのに対して,文レベルでは意味に焦点が当てられることが,その違いを生み出していると思われる。
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