紀要論文 九州中部肥後変成帯に産する高度変成岩及びミグマタイトの部分溶融度

小林, 記之

内容記述
肥後変成帯高温部に産する泥質片麻岩,2種類のミグマタイト(メタテキサイト,ダイアテキサイト),優白質花崗岩及び優白質花崗岩脈の全岩化学組成,微量元素及びREEの測定をICP-MSを用いて行った。泥質片麻岩は,Eu,Nb,Srに負の異常を示し,HREEに富んだパターンを示す。優白質花崗岩及び優白質花崗岩脈は,Eu,Pb,Yに正の異常,Nbに負の異常を示す。また,D帯の優白質花崗岩は,Thに負の異常を示す。D帯に産するミグマタイトは,HREEに枯渇している。E帯のダイアテキサイトはLREEに乏しく,HREEに富んでいる。泥質片麻岩を源岩,E帯のダイアテキサイトをレスタイトとしてモデル計算を行った。その結果,モデルメルトのREEパターンは,F( 部分溶融度) が約0.35 ~ 0.55で,優白質花崗岩及び優白質花崗岩脈のパターンとよく一致する結果が得られた。このことから,E帯では,30%以上の部分溶融が生じ,全岩化学組成を変化させるほどのメルトが抜けた可能性が高い。
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