紀要論文 学生の実態をふまえたノートテイキングの指導方法と授業改善に対する提案 ―本学文系学部学生へのインタビュー調査に基づいて―

松本, 浩司  ,  人見, 泰弘

内容記述
本学学生のノートテイキングの実態を文系学部学生へのインタビュー調査に基づいて明らかにした。その結果、ノートテイキングは教師と学生の相互作用によって規定される学習上の行為的方略であることが確認された。教師側の要因としては、教師が授業中に行う発話の速度や分量、配付資料の種類や形式、授業や試験の形態、成績評価のあり方などが挙げられた。対して、学生側の要因としては、ノートの整理方法、技巧的な工夫、学習・知識観や学習方略、教員観や授業観を含むモチベーション、高校までの未熟なノートテイキング方略の使用などが挙げられた。また、学生におけるノートテイキング方略や学習方略、学習・知識観には大きな多様性があるものの、教師はこの多様性を認識できておらず、またそれに対処もできていないことも指摘された。この調査結果と先行研究をふまえて、大学教育がめざすべき自律的で創造的な学習と知識の定着との双方において再構成ノートテイキングが有効であること、再構成ノートテイキングと深いアプローチの学習方略や拡張的学習・知識観とは相互に促進し合う関係をなすことを指摘したうえで、再構成ノートテイキングの指導方法(学生への示唆を含む)と再構成ノートテイキングを促す授業改善の提案を行った。
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