紀要論文 自閉症スペクトラム障害(ASD) 児・者に対する相互交渉スキル支援プログラムの実践と効果(その2):言語面への効果を中心に
Practice and effectiveness of training program of negotiation skills in interpersonal conflict for children and adolescents with autistic spectrum disorder (part 2) : mainly the effect on verbal change

大隅, 香苗  ,  長峰, 伸治  ,  小川, 茉奈美  ,  辻井, 正次

内容記述
 本研究は、自閉症スペクトラム障害(ASD)児・者を対象に実施した「相互交渉スキル」(対人葛藤場面において自他の要求を調整しながら交渉するスキル)の支援プログラムの効果について検討した第2報である。対象者はASD の診断を受けた小学4年生~中学2年生の7名であった。今回のプログラムは「相互交渉をする上で必要な考え方や解決案」「話し合いの仕方の手順」に関するワークと、それらを用いてのロールプレイ等、第1 報のものと基本的構成は同様であるが、視覚的な工夫として“気持ちのてんびん”と“気持ちのものさし”を新たに加えるなど改良した。プログラムの前後に個別面接による対人交渉方略の測定を行い、主に方略における言語面の変化に関してプログラムの効果を検討した。その結果、プログラムの実施により「解決方略の言語面」や「解決の目標」において、自他両方の視点を大事にするような変化が見られ、主にプログラム中の視覚的工夫による効果が考察された。
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