紀要論文 視覚記号としての身振りの記号論的考察

田中,敦

2pp.27 - 40 , 2017-04-01 , 新潟国際情報大学国際学部
ISSN:21895864
内容記述
本論では、マスメディアによる情報伝達を記号のやりとりと捉え、視覚的な記号が情報を伝達するメカニズムについて考察を行った。具体的には、報道および商業広告に用いられる写真画像をとりあげ、そこに写された人物の身振りを分析対象とすることで、身振りが視覚記号として情報を伝達し得ることを検証し、そのうえで、受信者がいかにして発信者が意図したメッセージを解釈し得るかについて、記号の約定性という観点から考察した。結果として、身振りが表す意味は、言語記号のようなコードによる約定性に支えられたものではなく、個々の認知主体が有するスキーマ的な知識構造に即して判定されるものである可能性を指摘した。合わせて、言語情報が多義的な記号の解釈を一定方向に誘導する原理が、広告画像中の身振りに関しても適用され得ることを確認し、その原理に基づいて、受信者が記号を判定する特定のスキーマを活性化させ得ることを指摘した。
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http://lbir.nuis.ac.jp/infolib/user_contents/lbir/kiyo/kiyo_2017.02.04.pdf

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