Departmental Bulletin Paper 「独立自尊」と「他者感覚」の伝承-福沢諭吉と丸山眞男の「思想共働」の予備考察-

區,建英

1 ( 創刊号 )  , pp.63 - 74 , 2016-04-28 , 新潟国際情報大学国際学部
ISSN:21895864
Description
本稿は、福沢諭吉の「独立自尊」と「他者感覚」に対する丸山眞男の継承を研究するための予備考察として、この二つの概念に関する福沢の思考を解明する。20 世紀中頃、日本がアジア諸国に対する侵略戦争を展開した時、丸山眞男が知識人の中の少数な抵抗者として、福沢諭吉の「独立自尊」思想を継承し、それを日本国民の精神革命の重大な課題とした。しかしその時、「他者感覚」の問題を意識しなかった。戦後、丸山はファシズムに対する全面的な歴史的検討によって、「他者感覚」が欠けている場合はファシズムが発生する恐れがあると認識した。後に、現代大衆社会に対する研究を深めていくうちに、さらに「独立自尊」精神を樹立するためにも「他者感覚」を欠いてはならないということに気が付いた。この時に至って、彼は「独立自尊」と「他者感覚」との相関性の思想の源流を、新たに福沢の思想の中から見出した。丸山と福沢との思想の「共働」には深い意味がある。
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