紀要論文 コンブがつなぐ世界 -近現代東北アジアのコンブ業小史

神長,英輔

0 ( 創刊準備号 )  , pp.57 - 63 , 2015-07-01 , 新潟国際情報大学国際学部
ISSN:21895864
内容記述
古代から現代まで東北アジアの人々は好んでコンブ(マコンブとその近縁種)を食べている。20 世紀以降はコンブを原料とするアルギン酸が世界中で多用途に用いられるようになった。世界最大のコンブ消費地は中国である。しかし、コンブは中国沿岸で自生していなかった。古代から20 世紀半ばまで中国はコンブをもっぱら周辺地域からの輸入に頼っていた。このコンブ貿易は19 世紀半ばに拡大した。19 世紀から20 世紀半ばまでの輸入品の大部分は日本産だったが、19 世紀の末には沿海州やサハリン島などのロシア極東産のコンブも一定の地歩を占めていた。こうした状況が一変したのが1950 年代である。藻類学者の曾呈奎が開発した養殖技術によって中国はコンブの完全自給を達成した。現在の中国は年間で約300 万トンのコンブを生産する世界最大のコンブ生産国であり、世界第2 位の海藻生産国である。こうして古代から続いてきたコンブ貿易の道は廃れた。
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