Departmental Bulletin Paper 地域における治安政策と自主防犯活動の相違 : 埼玉県草加市の事例をもとに
Difference between security policy and voluntary crime prevention activities in the region : A case study of Soka City, Saitama Prefecture

中尾, 清香

46pp.117 - 134 , 2018-03-01 , 佛教大学大学院
ISSN:18834000
NCID:AA12387956
Description
生活安全条例制定にともなって2000年代に急増した自主防犯活動は,ときに非難されることがある。しかし,その多くは背景にある割れ窓理論とそれを推進する政策への批判であり,実際の現場とはかけ離れているのではないだろうか。そこで,本稿では埼玉県草加市で活動する団体への参与観察を通じて,治安政策と地域住民による自主防犯活動のズレを検証した。 その結果,割れ窓理論に基づいた政策を共に推し進めようとする行政や警察に対し,それとは別の志向性で自主防犯活動に参加している住民の姿が観察された。隊員の世界観は多様であり,「監視社会」「排斥の手段」といった負の側面は見受けられない。また,自主防犯活動団体から行政や警察へ働きかけるという新たな関与の方向性も示唆された。したがって自主防犯活動は,そのまま割れ窓理論を実践する鏡として位置づけるのではなく,その地域性・主体性をも含めて観察していく必要がある。
生活安全条例
自主防犯活動
割れ窓理論
犯罪機会論
治安政策
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DS/0046/DS00460L117.pdf

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