紀要論文 「発達保障」が提起された時点における理論的到達点 : 二つの危険性を踏まえた後方視的検討
Theoretical goals in “the right to development” in 1961: Retrospective study in the light of two risks

井上, 洋平

14pp.23 - 35 , 2018-03-01 , 佛教大学社会福祉学部
ISSN:13493922
NII書誌ID(NCID):AA12013741
内容記述
本稿は「発達保障」の考え方(発達保障)が登場した1961年当時の状況を確認することを目的に,田中昌人氏(1932-2005)の初期の論考(1954-1961)における発達研究の展開過程を整理した。その際,「発達の序列性をめぐる価値の問題」と「発達保障における能力の現実的展開」という発達保障に潜む二つの危険性の指摘を踏まえて検討した。その結果,障害のある子どもを対象にした研究から発達段階の存在が明らかになりつつあった一方で,同一発達段階内での個性化の側面は目下研究が進行中であったことが分かった。こうした発達研究の進捗状況のもと,発達に則した指導としての生活指導の充実という意味合いを強くもったものとして発達保障の用語が当初は用いられ,能力の現実的展開としては個性化を通じた社会適応が志向されていたことを確認した。
発達保障
理論的到達点
発達の序列性
能力の現実的展開
後方視的検討
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0014/FO00140L023.pdf

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