Departmental Bulletin Paper 平安朝のリ・テアリ・タリ

田中, みどり

25pp.161 - 196 , 2017-11-25 , 佛教大学国語国文学会
ISSN:13424254
NCID:AN10591104
Description
四段動詞・サ変動詞にしか接することのないリ(<アリ)は、しだいにタリに近づき、継続の意味で用いられるようにもなった。また、補助動詞「給ふ」に接する際は、リ(<アリ)を用いた。「たらむ」「たらば」「たりとも」は仮定の意味を含み、現代語では「...だったならば、(〜だろう)」と訳すこととなる。これは、仮定の非現実性が、過去の非現実性とまじわるところに生まれる表現である。また、「たるものならば」「たれば」「たれど」は、動作が順次行われることをあらわすとき、ひとつひとつの動作が完了したかのように考えられることがある。そこで、タリは完了の意味に近づいていく。쐕仮定쐖쐕動作が順次行われる쐖を現代語に訳す際、「た」という語を用いることがあるが、その本来は、リは存在をあらわし、タリは持続をあらわすことにあった。
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KG/0025/KG00250R161.pdf

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