紀要論文 呉氏蔵北朝崑崙石床囲屛の鑑戒図 : 「臨深履薄」の図像を中心に

雋, 雪艶

25pp.132 - 144 , 2017-11-25 , 佛教大学国語国文学会
ISSN:13424254
NII書誌ID(NCID):AN10591104
内容記述
深圳金石芸術博物館呉強華氏蔵北朝崑崙石床囲屛(四枚)には『詩経』「小雅」「小旻」に見える「......戦戦兢兢、如臨深淵、如履薄氷」といった詩句を表現する図像と孝子伝図が一緒に並べられている。中国の大同の司馬金竜墓から発掘された屛風に描かれた漆画にも同じモチーフを表しているものが二幅見られるが、「不敢暴虎」、「不敢馮河」、「戦戦兢兢」、「如臨深淵」、「如履薄氷」それぞれの詩句が図像化され、まとまって出現したのは、はじめてのことである。それらの詩句は、要するに儒教で主張された人が世に立つために必要な姿勢・態度を表現したものであり、後には「保其社禝」と「和其民人」という大きな目標に達するために勧められているのである。呉氏蔵北朝崑崙石床囲屛の五幅の『詩経』の図像は『詩経』の受容史における貴重な文献であるのみならず、北魏の司馬金龍墓の屛風絵と合わせて「臨深履薄」という題材の勧戒図が晋代から北魏まで存在したことをも有力に証明し、中国の芸術史および六朝時代の漢民族と周辺の多民族の文化的融合の問題に関しても今日の私たちに多くの歴史的情報を提供してくれる、極めて価値の高い歴史文物である。
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KG/0025/KG00250R132.pdf

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