紀要論文 『菁華抄』(二)

後藤, 昭雄

25pp.102 - 117 , 2017-11-25 , 佛教大学国語国文学会
ISSN:13424254
NII書誌ID(NCID):AN10591104
内容記述
『菁華抄』は漢詩文制作のための語句を類聚した書である。鎌倉時代初期の成立かと考えられる。巻三のみが現存する(石川武美記念図書館蔵)。本書には多くの文献から語句が採録されているが、平安朝の書物として『菅家文草』、『本朝文粋』、『千載佳句』、『扶桑集』、『本朝麗藻』、『和漢朗詠集』がある(第一節)。本書がどのような語句を採録しているか、宝貨部「金」を例として検討し、所収の六十二語について、中国、日本の類書、及び漢詩文における用例を指摘した(第二節)。本書と類似した類書として、平安朝末、鎌倉時代初期に成立した『幼学指南抄』、『文鳳抄』、『擲金抄』が現存する。そこでこれら三書の同じ「金」の項と比較することによって、本書の性格を明らかにしようと試みた(第三節)。これら三書は語句の典拠を明示し、その本文を引用する、あるいは語句の配列に対語であることを意識しているが、本書にはそうした傾向は見られない。全体として本書の語句の採録、配列には厳密さを欠く点がある。
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http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KG/0025/KG00250R102.pdf

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