紀要論文 翟門生覚書 : 呉氏蔵東魏武定元年翟門生石床について

黒田, 彰

25pp.55 - 101 , 2017-11-25 , 佛教大学国語国文学会
ISSN:13424254
NII書誌ID(NCID):AN10591104
内容記述
呉氏蔵東魏武定元(五四三)年翟門生石床については、その囲屛四面の表裏の拓本を紹介すると共に、囲屛表面に描かれた孝子伝図――董黯、郭巨、董永図のことを論じたことがある(拙稿「呉氏蔵東魏武定元年翟門生石床について―翟門生石床の孝子伝図―」佛教大学『文学部論集』101、平成29年3月)。本石床は、従来未紹介の新出資料であったが、昨年六月、中国社会科学院考古研究所の趙超教授の手によって、本格的な学界への紹介が果たされた(本文参照)。そして、趙超氏は、本石床の墓主たる翟門生の民族的な出自について、ソグド人(イラン系)か丁零人(高車とか鉄勒などとも。トルコ<テュルク>系)であろうとされたのであった。ところで、近年の日中におけるソグド学の進展には目を瞠るものがあり、特に最新の日本のソグド学の成果を援用すると、件の翟門生は、ソグド人であると断定することが出来る。その根拠は、本石床の墓門誌に、翟門生が「為本国薩甫」と記されることである。小稿は、その他に墓門誌や図像に看取される翟門生と翟門、墓主のマントや竹林七賢図の劉伶の手にするリュトンのことなど、様々な状況証拠をも上げつつ、墓主の翟門生がソグド人であることを論証しようとするものである。
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KG/0025/KG00250R055.pdf

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