紀要論文 医学論文での子どもの貧困の扱い : 医中誌から

武内, 一

内容記述
医療ではエビデンス(事実)が重視され,それは EBM と略される。子どもの貧困が大きな社会問題となっている以上,小児医療はこの分野でもエビデンスに基づいて役割を果たさねばならない。 海外と日本の小児医療が子どもの貧困にどう向き合ってきたかを,アメリカ国立医学図書館の検索ツール “PubMed” と国内医学論文検索ツール「医学中央雑誌(医中誌)」を用いて,「子ども+貧困」と「子ども+事故,子ども+虐待」の文献数をみてみた。2005-2014年の10年間で比較したところ,PubMed では貧困が約 7 万編で,それでも他の検索結果と同じ単位で文献が見られる。しかし,医中誌では貧困は159編と他の検索結果とは桁が違う極めて少ない数の論文しか見られない。 英文誌では,貧困問題が医学のテーマと位置づいている。しかし日本では,1995-2004年の10年間に貧困の論文は11編だけであったことをみると,最近10年間で10倍以上に増えたことにはなる。しかし,過半数は社会福祉や教育などの分野からで,医療からの情報発信ははじまったばかりで,小児医療に関わる我々は,貧困に気づき取り組み始めた段階にあると言える。
子どもの貧困
医学論文
事故
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小児科医
child poverty
medical articles
accident
abuse and paediatricians
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SH/0005/SH00050L169.pdf

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