紀要論文 1票の重みの最大較差を最小化する定数配分 : 最適配分の性質
The Apportionments Minimizing Maximal-Disparity in Weights for a Vote: The Properties of the Optimal Apportionments

山口, 洋

64pp.47 - 65 , 2017-03-01 , 佛教大学社会学部
ISSN:09189424
NII書誌ID(NCID):AN10404127
内容記述
最大較差(1票の重みの最大値/最小値)は,日本で1票の不平等が語られる際の最もポピュラーな指標であり続けてきた。本稿では,総議席数・選挙区割り・選挙区別人口を与件としたとき最大較差が最小となる定数配分,すなわち最適配分の性質が明らかにされた。異なる選挙区の1票の重みが完全一致するレアケース,また1票の重みの最大値・最小値が異なるにも関わらず最大較差が一致するレアケースを除き,ごく一般的なケースを分析したところ次の3点が示された。最適配分の最大較差が2倍を超えるとき,それは必ず(1)一意に定まり,(2)逆転配分(人口と議席数の大小関係が逆転している配分)ではありえず,(3)マキシミン配分(=アダムズ方式の解)に一致する。一方,最大較差が2倍を下回れば,最適配分のこうした望ましい性質は失われる。したがって選挙区割りや総議席数の抜本改革により,日本の国政選挙での1票の最大較差が2倍を下回る状況が生まれたならば,最大較差よりも妥当性の高い不平等指標が用いられるべきだと結論された。
1票の重み
最大較差
最適配分
マキシミン配分
逆転配分
2倍原理
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http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/0064/SO00640L047.pdf

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