Departmental Bulletin Paper 都状から読み取る泰山府君の神格 : 『朝野郡載』と『台記』を中心に
The Representation of Taizan Fukun in the Ritual Texts "Tojo": On the Case of Choya Gunsai and Daiki

プレモセリ・ジョルジョ

45pp.89 - 100 , 2017-03-01 , 佛教大学大学院
ISSN:18833985
NCID:AA12387923
Description
従来の研究では、泰山府君は病気治療や延命長寿から昇進や栄達といった現世利益の神として言われていた。さらに、最新の研究では、泰山府君は陰陽道諸神とともに、仏菩薩の変化・垂下とする顕密仏教の世界観のなかにあり、その秩序に組み込まれる存在として指摘された。しかし、このように描かれた陰陽道では、仏教を補完する信仰として存在しており、独自の世界観を持っていないように捉えられた。本論はこういった問題意識から出発し、『朝野群載』永承五年(一〇五〇)成立の都状と『台記』康治二年(一一四三)成立の都状に焦点を当てながら、泰山府君祭の生成と展開を分析した。その結果、泰山府君は、十世紀末に密教儀礼を取り組んだ上で、はじめて陰陽道神として生成したことがわかった。さらに、陰陽道は密教と競合することで、院政期において独自の世界観を維持しようとしたことを指摘した。その世界観では、泰山府君は顕密仏教の一環を担う存在には解消できない神格であった。
陰陽道
泰山府君
都状
台記
祭祀
泰山府君祭
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http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0045/DB00450R089.pdf

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