紀要論文 慈円の意図 : 「武者ノ世」における正統性の創出
The Intention of Jien: The Creation of Legitimacy in the "Musa no Yo"

金子, 秋斗

45pp.171 - 187 , 2017-03-01 , 佛教大学大学院
ISSN:18833985
NII書誌ID(NCID):AA12387923
内容記述
「保元元年七月二日、鳥羽院ウセサセ給テ後、日本国ノ乱逆ト云コトハヲコリテ後ムサノ世(以下、武者ノ世)ニナリニケルナリ」。『愚管抄』巻第四に見られる有名な一節である。院政期以降、外戚の立場を利用して、天照大神・天児屋根命・八幡神の約諾により神代から末代まで違う事のない君臣関係を悪化させ、摂関を蔑ろにする存在が出現する。『愚管抄』の著者である慈円の兄九条兼実はそのような存在によって失脚させられ、外戚の立場を得ることができなかった。兼実の外戚化失敗と、政変による失脚は九条家にとって重大問題であり、危機であった。本稿では、慈円が九条家の危機的状況の克服のために、兼実が得ることが出来なかった外戚による補佐という摂関政治期以来の補佐の正統性を超越した、九条家の現状と「武者ノ世」である保元以降の世に合致した補佐の臣の新たな正統性を創出しようとしたことを明らかにする。
慈円
『愚管抄』
九条兼実
「ムサ(武者)ノ世」
外戚
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http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0045/DB00450R171.pdf

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