紀要論文 法然思想の受容をめぐって : 『大仏供養物語』を中心に
On the Acceptance of Honen Thought: Focusing on Daibutsukuyomonogatari

大久保, 慶子

45pp.1 - 15 , 2017-03-01 , 佛教大学大学院
ISSN:18833985
NII書誌ID(NCID):AA12387923
内容記述
『大仏供養物語』は、『お伽草子』の中で法然が登場する物語の一つである。本論の骨子は、『大仏供養物語』の伝本である「神宮本」と「赤木本」を中心に検証することで、中世の物語の中でどのような法然思想が形成され、受容されていったのかという点に関して考察を試みた点にある。物語では、法然の説法を要請した人物が女性であることから、法然による女人往生の思想が説かれているが、神宮本には引用されている経典の釈義や、『無量寿経釈』の善導の解釈が反映されていることから、法然の女人往生論が強調して書かれており、一方の赤木本では、法然の大仏供養の成功が他者の夢中に現れるほどに神格化し、更に非人や乞食などに対する慈善救済について書かれていることから、『大仏供養物語』という一つの物語であるが、それぞれの伝本によって、伝記などには見られない新たな法然思想がつくり出され、中世の人々に受容されていったのである。
『大仏供養物語』
『お伽草子』
『無量寿経釈』
女人往生
慈善救済
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https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DB/0045/DB00450R001.pdf

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