Departmental Bulletin Paper 現代教育と良心の問題 : 人間形成の宗教的基盤
Modern Education and Problem of Conscience: Religious Basis of Human Formation

川村, 覚昭

28pp.1 - 16 , 2017-03-01 , 佛教大学教育学部
ISSN:09163875
NCID:AN10178571
Description
稿では、現代の教育現実がニヒリズムとエゴイズムとの交錯する事態にあること、したがって現代の人間の在り方から良心の問題が希薄になっていることに注目して、こうした教育現実が生起した背景を理論的に考察し、現代教育のあるべき方向を追究した。特に、我が国の戦後教育の枠組は占領政策の中で作られ、西洋的な近代教育学を徹底することになったが、その理論こそニヒリズムとエゴイズムを生み出す基であった。それは、原理的に言えば、宗教を否定排除する理論であるが、そうした理論の中に現代の人間形成上の問題が胚胎していることを考察した。つまり、戦後の教育は「教育基本法」に見られるように人格性の理念が規定しているが、その人格性の理念は宗教との関係を持たない限り、本来の人格形成が実現できないこと、したがって良心も十全に自覚されないことを明らかにし、戦後教育の理論である近代教育学の脱構築が現代ではどこまでも不可欠であることを指摘した。
近代教育学
ニヒリズム
エゴイズム
人格性
良心
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http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KO/0028/KO00280L001.pdf

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