Departmental Bulletin Paper 孝子伝、二十四孝と盂蘭盆経注 : 仏教と文学

坪井, 直子

23pp.239 - 248 , 2016-11-26 , 佛教大学国語国文学会
ISSN:13424254
NCID:AN10591104
Description
日本文学における中国孝子説話と言えば、陽明文庫蔵孝子伝や船橋家旧蔵京都大学附属図書館清家文庫蔵孝子伝、蒙求注、そして室町時代以降に二十四孝が知られ、これらの文献については、今野達氏、黒田彰氏、徳田進氏など先学により、実態が解明されてきた。しかし、その他の文献については、あまり顧みられていない。孝子説話は唱導の場でよく用いられたが、それは孝思想を受容した中国仏教の流れを汲むからで、説話の摂取源には、仏教文献引用の中国孝子説話もあった。本稿は、こうした仏教文献の中で、盂蘭盆経の注に着目し、そこに見られる説話と日本文学との関係を考察した。その結果、沙石集三の孝孫説話が、盂蘭盆経注の一つである元照の盂蘭盆経疏新記を典拠とすること、また、それが父母恩重経に拠ると考えられ、説話の改変、流布には宗密の盂蘭盆経注釈も関わることを明らかにした。
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http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/KG/0023/KG00230R239.pdf

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