紀要論文 日本と韓国の介護保険制度における「現金支給」に関する比較考察
A comparative Study on the Cash Benefit for the Family Caregiver in Long-term Care Insurance System of Japan and Korea

梁, 昶準

44pp.55 - 71 , 2016-03-01 , 佛教大学大学院
ISSN:18834019
NII書誌ID(NCID):AA12387934
内容記述
近年、経済危機により財政圧迫を経験した多くの先進国では、福祉サービスの提供において財政節減の効果をもつ現金支給を採択している。ところが、日本と韓国は低経済成長の下で増加する要介護者の介護に取り組むために介護保険制度を創ったものの、給付としての現金支給は見送っている状況である。この相違に着目し、本稿の目的は「なぜ日韓は介護保険制度で、給付としての現金支給を本格的に認めなかったのか」その原因を考察することである。考察の結果、保険給付として現金支給が本格的に導入されなかった背景としては2つが挙げられる。1つは介護市場への民間企業の参入を通じて不足な介護サービス提供の主体を確保するためであった。もう1つは介護マンパワーの確保のためであった。すなわち、介護人手が不足な状況で現金支給の導入は潜在的介護者を介護市場へと誘引しにくくする要因になりうるからである。
現金支給
市場化
マンパワー
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http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DF/0044/DF00440L055.pdf

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