Departmental Bulletin Paper 「知的障害者用認知症判別尺度日本語版 DSQIID (Dementia Screening Questionnaire for Individuals with Intellectual Intellectual Disabilities)」の妥当性に関する研究 : 発達の質的な視点からの検討
A Study on the validily of intellectual disability for dementia discrimination scale Japanese version DSQIID (Dementia Screening Questionnaire for Individuals with Intellectual Intellectual Disabilities) : From a Qualitative point of view of development

植田, 章  ,  吉留, 英雄

12pp.1 - 16 , 2016-03-01 , 佛教大学社会福祉学部
ISSN:13493922
NCID:AA12013741
Description
知的障害者の老化徴候や行動傾向,加齢変化に関する評価の方法は十分に確立しているとはいえず,認知機能等のおかしさに気づいたとしても,そのことを評価する指標や測定方法,判別尺度が十分に確立していない現状がある。本研究論文では,イギリスバーミンガム大学の研究者Deb.S. らによって開発された「知的障害者用認知症判別尺度DSQIID(Dementia Screening Questionnaire for Individuals with IntellectualDisabilities)」の日本での実用化に向けた研究に着目した。そして,この日本語版として開発された「DSQIID」の妥当性を検討するために障害者入所・通所施設を利用するダウン症者63名を対象にして,当事者についてよく知る各施設の職員による評定を得た。発達特性と加齢に伴う「日本語版DSQIID」の変動の特徴や発達段階ごとの該当項目内容の比較検討を行うことを通して,認知症の早期症状のうち,「記憶」は該当項目率ではさほど目立たないものであった。一方,「疲れやすくなった」「動きが緩慢になった」といった「活動性の低下」にかかわる項目群の該当項目率は高いという結論を得た。また,53の項目を項目群に分けることにより,非認知症者群と認知症者群では項目群による該当項目率に大きな差が認められ,認知症の疑いの有無の判断の根拠となる可能性があることがわかった。「日本語版DSQIID」は簡単な構造の質問紙法であり,短時間で結果が出るというメリットがある。また,普段の対象者の姿を捉える視点を与えるものでもある。発達との関連についておさえながら注意深く実施すれば,きわめて有効な尺度となることを明らかにした。
知的障害者用認知症判別尺度(日本語版DSQIID)
認知症
ダウン症
発達保障
高齢化
Full-Text

http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/FO/0012/FO00120L001.pdf

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