紀要論文 心理臨床における粘土表現の体験的基礎としての「粘土性」の検討
Consideration about the characteristic of the clay as basic of experiencing clay expression in clinical psychology

河本, 智

44pp.35 - 52 , 2016-03-01 , 佛教大学大学院
ISSN:18833993
NII書誌ID(NCID):AA12387978
内容記述
本稿は、中井(1973)の述べる“ 粘土性” が 心理臨床において粘土表現が治療的に機能する基礎にあるのではないかと考え、人が粘土に触れるとき、どのような体験をし、どのような心理過程が起きるのか、粘土表現の体験的基礎となる“ 粘土性” そのものの体験を明らかにすることを目的とした。調査協力者の語りを質的に分析し、比較検討した結果、時間の経過と協力者の働きかけによって、粘土の温度、硬さ、触感に変化が生じていた。この“ 粘土性” が時間の経過と協力者の働きかけによって生じることで守りの枠となることがみられ、守られた枠の中で、自身の体温が粘土から返ってくるような体験を経て、粘土を“ 人” のように感じ取る体験がみられた。さらには、他者に包み込まれるような感覚や粘土が自身の一部に感じるような体験がみられ、 “ 自己であり他者でもある” 存在と出会う心理過程が生じている可能性が示唆された。
粘土性
粘土に触れる
質的分析
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http://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/DK/0044/DK00440L035.pdf

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