紀要論文 <研究ノート>ニュージーランドECEにおける保育環境に関する視察結果の検討

矢萩, 恭子

内容記述
日本では,幼児教育・保育・地域の子どもや子育ての支援を総合的に推進し,その質と量の拡充を図るものとして,2015 年4 月より「子ども・子育て支援新制度」が施行されている。本研究は,新たな制度の下に多様化する保育実践の場においてますます求められる保育の質に関して,ニュージーランドのEarlyChildhoodEducation(以下,ECE)における保育環境の事例を取り上げまとめたものである。子どもが自ら主体的にかかわるための保育環境の意義と重要性について諸外国の保育実践に学ぶ主旨から,1986 年に幼保一元化を達成して以来,次々と新たな改革が展開されているニュージーランドのECEにおける保育環境のうち,特に,物的・空間的環境構成がもつ特徴について検討することにより,改めて子どもの遊びと保育環境の関係について考えることを目的とした。その結果,ニュージーランドECEと我が国とは,文化や歴史の違いをはじめ,集団の規模,小学校への就学時期,保育内容や施設設置基準の違いなどから,単純に比較することは難しいものの,視察先のニュージーランドECEでは,自発性・多様性の面で子どもの活動欲求を満たしつつ,子どもの主体性を引き出し,相互のコミュニケーションを通じて個々の発達を促す環境が保障されるとともに,保育の質の向上が図られていることが分かった。
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