Departmental Bulletin Paper 子どもの不登校における父親のジェンダー規範についての研究:男性学の視点から考える

加藤, 敦也

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本稿の目的は,子どもの不登校において言及される父親役割のジェンダー規範の特徴を明らかにするものである。また,その特徴を不登校に関する先行研究だけではなく,男性学における父親論との関連性において考察するものでもある。子どもの不登校という文脈においては,教育行政や精神医学などの専門家言説の中で,父親は性別役割分業に基づき,社会的な権威を象徴する役割を果たせないことを問題視されていた。ところが,子どもの不登校を経験する母親たちの問題認識では,学校に行けないことで苦しんでいる子どもに対して共感的な理解を示せない父親が問題視されていた。本稿は子どもの不登校における父親論の対立図式を踏まえ,父親役割の課題として,子どもに共感することができないことに着目した。それは男性のジェンダー規範にかかわる問題であり,こうした父親の養育態度の問題としての共感や感情表出の欠如は,1990年代の男性学における父親論の論点とも関連すると考察した。本稿の課題は,性別役割分業規範に関する男性の意識が変容している状況を踏まえ,子どもの不登校やひきこもりなど,家族関係において共感的な理解を示すことが求められる現象において,感情表出をめぐる父親のジェンダー規範について改めて調査を行い,探求することにあるとした。
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http://repository.musashi.ac.jp/dspace/bitstream/11149/1750/1/soc_2015no17_007.pdf

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