紀要論文 技能の向上を実感できる体育学習 : 小学校高学年のマット運動の学習過程の工夫
The physical education learning which can realize improvement of a skill : Device of a learning process of mat movement of elementary school upper grades

白金, 俊二

(26)  , pp.33 - 40 , 2017-03-31 , 松本短期大学 紀要委員会
ISSN:0910-7746
NII書誌ID(NCID):AN1021046X
内容記述
 本研究は、器械運動系領域の学習において、小学校低・中学年期に十分な学習経験が積めなかった子であっても、小学校高学年になってから技ができる喜びを味わい、その楽しさを体感させるための学習指導について考えた。そのために、基礎感覚づくりを重視した学習過程を設定して指導実践し、その有用性について明らかにしようとしたものである。 マット運動の基礎感覚として、回転感覚、逆さ感覚、腕支持感覚の3 つを特に大切な感覚と捉え、その基礎感覚づくりの場を「パワフルタイム」と呼んだ。このパワフルタイムは、第1 時のほとんどと第2 時の全て、そして第3 時以降も授業前半の20 分~ 10 分間を充てることとし、毎時間積み重ねられるようにした。取り上げた動きは、「ダルマまわり」「ゆりかご」「大きな片足くまさん」「クモの巣跳び」「手押し車」「ひよこ逆立ち」「壁のぼり倒立」の7 種であった。第3 時~第6 時は、基本学習の時間として「前転」「後転」「大きな前転」「開脚後転」「背面支持倒立(首倒立)」「壁倒立」の6つの技に取り組むようにした。そして第7 時~第9 時を発展学習の時間として、「側方倒立回転」および「倒立前転」の2つの技を設定した。 子どもたちからの毎時間毎の授業評価として形成的授業評価を行い、単元を通して全ての評価段階が4 ~5 であり、「成果」「関心・意欲」「学び方」「協力」の4 次元において、子どもたちにとって大変満足できるものであったことが分かる。また、技能評価から、基本技では壁倒立を除いた5 種、発展技の2 種とも達成度がクラス全体の70%を超えていることから、このような学習過程は、技能を向上させ楽しさを体感することに有効であったことが示唆される。
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