学術雑誌論文 第70回東邦医学会総会 シンポジウム:臓器移植における基礎と臨床-最近の知見 腎移植の画像診断:一般的事項に関して

鈴木, 秀明

64 ( 3 )  , pp.166 - 168 , 2017-9 , 東邦大学医学会
ISSN:00408670
内容記述
総説
今日,腎移植のドナーやレシピエントに対する術前や術後の評価に画像診断が用いられている.ドナーの腎動脈の解剖学的変異の術前評価は,Multidetector-row CTの登場によりCT angiographyでの評価が可能になった.またCTは血管評価以外にも悪性腫瘍検索の助けにもなり,レシピエントへの持ち込みを未然に防ぐのに有用である.レシピエントに関しては,免疫抑制薬の有害事象として感染症と悪性腫瘍が生じやすく,この評価に画像診断が用いられる.代表的な日和見感染であるサイトメガロウイルス肺炎とニューモシスチス肺炎はCTでどちらもびまん性すりガラス影を呈する.サイトメガロウイルス肺炎では,下肺野優位の分布,多発性粒状・結節影がみられる頻度が高いことがニューモシスチス肺炎との鑑別点となる.また腎移植合併症には拒絶反応,急性尿細管壊死,外科的合併症など様々なものがあるが,腎移植直後の腎機能低下の原因として頻度の高い急性尿細管壊死は,超音波検査にて皮髄境界の不明瞭化,浮腫による移植腎容量の増加,resistive indexの上昇などがみられる.
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