Journal Article 第70回東邦医学会総会 シンポジウム:臓器移植における基礎と臨床-最近の知見 腎移植の現状と課題

宍戸, 清一郎

64 ( 3 )  , pp.163 - 165 , 2017-9 , 東邦大学医学会
ISSN:00408670
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総説
近年,強力な新規免疫抑制薬の登場や術前・術後管理技術の向上などにより,急性拒絶反応の発現頻度は著明に低下し,短期・中期の腎移植成績には有意な改善を認める.しかし腎移植後の長期予後には数多くの免疫学的因子と非免疫学的因子が関与しており,未解決な問題も多い.なかでもDe novoのドナー特異的抗HLA抗体とこれに伴う慢性抗体関連型拒絶反応は移植腎の長期予後を左右する免疫学的因子として注目されている.現在,有効な予防法・治療法は確立されておらず,各領域における更なる研究と改善への努力が望まれる.非免疫学的因子としては,薬剤性腎障害や原病再発,高血圧や高脂質血症などの代謝系因子など多彩な要因がある.特に,感染症,心血管系合併症,悪性新生物などの合併症による移植腎生着中の死亡は大きな問題であり,これらに関しての対策も今後の重要な課題となっている.
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