Journal Article 第149回東邦医学会例会:教育講演:非小細胞肺癌における免疫チェックポイント阻害剤:最近の話題

鏑木, 教平  ,  磯部, 和順

64 ( 2 )  , pp.100 - 102 , 2017-6 , 東邦大学医学会
ISSN:00408670
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総説
肺癌は未だ予後不良な疾患であるが,近年腫瘍免疫療法のメカニズムが理解されるようになり,免疫チェックポイント阻害剤であるprogrammed cell death 1(PD-1)抗体が肺癌の臨床において使用されるようになり,新たな知見が報告されている.免疫機構は病原体などから生体を守る一方で,自己抗原に対する応答は起こらないよう生体防御と免疫寛容のバランスを保ち,自己への不適切な免疫応答や過剰な炎症反応を抑制している.癌細胞には,T細胞やnatural killer(NK)細胞により癌細胞を攻撃する際にPDligand 1(PD-L1)やPDligand 2(PD-L2)といったリガンドを発現し細胞障害性を抑制する機構がある.このPD-1やPD-L1に対する抗体により,癌細胞障害性を高めることが期待され,ニボルマブとペンブロリズマブという二種類の薬剤が現在の標準治療と比較し優れた成績を示したため,適応承認となった.しかし一方で,自己免疫疾患などの副作用,化学療法や異なる免疫チェックポイント阻害剤の併用による効果,依然として効果が示されない症例が過半数であること,高騰し続ける薬剤費,治療効果を予測するバイオマーカーの同定など今後の課題も多い.
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http://rep.toho-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php?id=35528955

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