学術雑誌論文 第146回東邦医学会例会 パネルディスカッション:肺血管リモデリングの発症機序に迫る 肺動脈平滑筋におけるCa2+シグナルの異常

山村, 彩  ,  山村, 寿男

62 ( 3 )  , pp.200 - 202 , 2015-09 , 東邦大学医学会
ISSN:00408670
内容記述
総説
要約: 肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)とは,肺血管の攣縮やリモデリングによって,慢性的に肺動脈圧が上昇した病態である.発症後の予後が極めて不良であるため,特定疾患治療研究事業対象疾患(難病)に指定されている.最近,PAHの発症および病態形成に関与する新規Ca2+シグナル経路を同定し,次のような成績を得た.①特発性肺動脈性肺高血圧症(idiopathic pulmonary arterial hypertension:IPAH)患者の肺組織および肺動脈平滑筋にCa2+感受性受容体が高発現し,その機能亢進がPAHの病態形成に関与している.②Ca2+感受性受容体の選択的阻害薬が,肺高血圧症モデル動物の病態を改善したことから,Ca2+感受性受容体が新規PAH治療薬の創薬標的として有望である.③ジヒドロピリジン系Ca2+ブロッカーはCa2+感受性受容体を活性化し,細胞内Ca2+濃度を増加させるため,PAHの治療に有効ではない.本稿では,それらの研究成果について概説する.
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