学術雑誌論文 第145回東邦医学会例会 教育講演:モデル動物を用いた親子関係の神経生物学 マウス内側視索前野の養育行動における役割

恒岡, 洋右

62 ( 2 )  , pp.117 - 119 , 2015-06 , 東邦大学医学会
ISSN:00408670
内容記述
総説
哺乳類は子の生存・成長に親の養育が必須であり,その神経機構は進化的に保存されていると考えられている.視床下部内側視索前野は哺乳類養育行動の中枢であり,古くからその機能について研究がなされてきた.内側視索前野は養育行動に限らず,オスの性行動や縄張り行動,メスの性周期の調節といった生殖に関わる行動生理にも重要であり,体温調節や睡眠覚醒などにおいても必要不可欠である.内側視索前野の多機能性は,内側視索前野には複数種類の神経細胞が存在する可能性を示唆している.しかしながらその解剖学的な知見の貧弱さから,内側視索前野のどの細胞が養育を制御するかは不明であった.われわれは内側視索前野の遺伝子発現解析と微小領域破壊の技術を組み合わせることで,内側視索前野の養育行動における責任領域(central part of medial preoptic area:cMPOA)を同定した.加えて,cMPOAが養育行動を促進するだけでなく,幼若個体への攻撃行動をも抑制する領域であることを明らかにした.
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