紀要論文 自治医科大学附属病院における経皮内視鏡的胃瘻造設術の現状と展望

倉科, 憲太郎  ,  春田, 英律  ,  細谷, 好則  ,  齋藤, 心  ,  松本, 志郎  ,  宇井, 崇  ,  安部, 望  ,  金丸, 理人  ,  Alan , Lefor  ,  佐田, 尚宏

内容記述
 1999年より経皮内視鏡的胃瘻造設術(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)を導入し,2015年3月現在で780症例のPEGを経験した。1999年~2015年3月に施行されたPEG症例の診療録から,対象疾患・留置したPEGのタイプ・PEG後の早期合併症・造設後の転帰を調査した。 対象疾患は悪性腫瘍・脳血管疾患・神経変性疾患が主であった。本学附属病院では当初Push法で導入したが,2007年にIntroducer変法を導入してから手技の移行が見られた。PEG後の早期合併症は出血性合併症と感染性合併症に分けられ,Push/Pull法で感染性合併症が有意に多く,Introducer法では出血性合併症が多い傾向であった。胃瘻造設後30日以内の死亡率は4.0%,経腸栄養目的のPEG症例の1年生存率は68.2%であった。 本学附属病院の診療特性上,悪性腫瘍や神経変性疾患に対するPEGが多く見られた。摂食・嚥下障害に対するPEGのほか,悪性腫瘍の治療に伴い必要となる経腸栄養路の確保を目的とするPEGにも意義があると考えている。造設時の合併症率や造設後早期死亡の可能性について,インフォームドコンセントに際して十分に情報提供を行う必要があると考えられた。
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