Departmental Bulletin Paper 「両性の闘い」ゲーム・モデルの意義を問い直す ―「囚人のジレンマ」との比較検討を通して―
Rethinking the Significance of the “Battle of the Sexes” Game Theory Model: In Comparison and Contrast with the “Prisoners’ Dilemma”

西舘, 崇

(17)  , pp.119 - 133 , 2017-03-31 , 共愛学園前橋国際大学
ISSN:2187-333X
NCID:AA11548903
Description
本研究ノートは、ゲーム論史上もっとも大きな注目を集めた「囚人のジレンマ」(prisoners’ dilemma:PD)ゲームと比して、ほとんど注目されることのなかった「両性の闘い」(battles of the sexes:BS)ゲームに光を当て、その特徴と意義を考察したものである。BSの大きな特徴としては、第1に「協力か対立か」といった協力の是非をめぐる問題ではなく、如何に協力するかという「協調問題」を主題化している点があげられる。第2にはゲームのプレイヤー間における「関係性」を重視していること、第3には「利害の調整」よりも「選好の調整」がプレイヤー間において本質的な課題となることがあげられる。本稿またBSにおいてプレイヤー間の行動の一致をもたらす要素について考察し、プレイヤーの「動機」や「戦略」に加え、プレイヤーが埋め込まれた「構造(環境)」に注目する意義を指摘している。従来BSでは、その典型的な解決策として、プレイヤーの期待利得を算出する「混合戦略」が注目されてきたが、本稿はこの戦略の背後にある「予測(期待)の根拠」を考察することこそ、BSを用いる大きな意義であると捉えている。
研究ノート
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https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/bitstream/10087/11321/1/2017-nishitate.pdf

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