Departmental Bulletin Paper ユダヤ系移民とティン・パン・アレー
The Jews and Tin Pan Alley

中田, 崇

Description
レコードが一般に広く浸透する前の19世紀末から20世紀の前半、流行歌は楽譜の形で流通し、アメリカでは大衆音楽の楽譜が飛ぶように売れた。流行歌の出版競争は音楽産業を一気に活性化させ、その後のアメリカ大衆音楽の基盤を築く。その中心がニューヨークの「ティン・パン・アレー」であり、そこで楽曲の制作から出版・流通までを掌握していたのが、東欧にルーツをもつユダヤ系移民だった。ユダヤ系移民はカメレオンのようにニューヨークの景色の中に入り込み、エンタテインメント舞台の音楽や他の移民たちの民族系音楽を生産して富を得る。彼らは特にアフリカ系アメリカ人の音楽を巧みに取り入れた。黒人音楽の要素を白人向けに料理して次々にヒット曲を生産し、結果的に黒人音楽にも市民権をもたらす。こうしてユダヤ系移民は、異文化混交の新時代の都市音楽文化を、自分たちの手で構築していった。
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