紀要論文 The King from Ashtabula : ヴァーン・スナイダーの第二の沖縄小説

渡久山, 幸功  ,  とくやま, ゆきのり  ,  Tokuyama, Yukinori

内容記述
沖縄を舞台にした小説『八月十五夜の茶屋』(The Teahouse of the August Moon 1951)の著者ヴァーン・スナイダーによる小説The King from Ashtabula(1960)は、東シナ海に浮かぶNakashima Islandsという架空の島々が舞台となっているが、沖縄文化・歴史をモデルにしていることは明らかである。この小論では、本作品をスナイダーによる「第二の沖縄小説」と位置づけ、冷戦時代の共産化を忌避する米軍占領統治政策への風刺的な批判と極東アジアにおける財政支援の重要性を強調するスナイダーのメッセージ(哲学・理念)及びアメリカ民主主義に対するパロディ文学の意義の解明を試みた。The King from Ashtabulaは、The Teahouse of the August Moonの延長線上に位置する非現実的・非政治的な空想物語となっているが、米軍占領下の駐留・基地問題を無視しながらも、究極な形でアメリカ民主主義を推し進める「脱植民地化」(decolonization)のテキストとして読まれるべきである、と結論付けた。
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http://okinawa-repo.lib.u-ryukyu.ac.jp/bitstream/20.500.12001/22126/1/No14p67-78.pdf

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