紀要論文 終末期の生活と介護に関する高齢者の意向
Preferences of elderly people for end-of-life and nursing care

曽根, 千賀子  ,  渡辺, みどり  ,  松澤, 有夏  ,  細田, 江美  ,  千葉, 真弓  ,  森野, 貴輝

17pp.75 - 94 , 2015-03-31 , 長野県看護大学紀要委員会
ISSN:13451782
NII書誌ID(NCID):AA11478590
内容記述
終末期における生活と介護に関する高齢者の意向について明らかすることを目的とした。地域で暮らす健康な高齢者65歳以上の32名を対象とし,グループインタビュエを行った。分析は,終末期の生活と介護に関する気持ちや考えについて質的に分析しカテゴリー化した。分析の結果,『自分が描く理想』,『見えないこれからの自分』,『家族や周囲の人との関係における自分』という3カテゴリーが抽出された。『自分が描く理想』とは,【人生を自分らしく生きたい】という高齢者個人の意思を反映しており,【自然に逝きたい】ということも自分らしくあの世へ行きたいという表れであった。『見えないこれからの自分』とは,現時点における自身の健康や生活からは終末期や要介護状態になることが想像し難く, 自身の将来像について容易に語れない状況であることを示していた。『家族や周囲の人との関係における自分』とは,高齢者の終末期の生活や介護の意向として,家族や周囲の人が大きく関与することを示していた。これらより,高齢者は,終末期における生活と介護の意向として,『自分が描く理想』と『見えないこれからの自分』の狭間でバラン気をとりつつ,『家族や周囲の人との関係における自分』を通して周囲の人との関係性や距離感を推し量っていることが考えられる.
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