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感染性心内膜炎における心エコー診断と手術所見との違いについての検討感染性心内膜炎における心エコー診断と手術所見との違いについての検討AN00357778 The accuracy of the echocardiography in comparison to the operative findings in patients with infective endocarditis |
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37pp.17
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22 , 2016-12 , 京都第二赤十字病院
ISSN:0389-4908
NII書誌ID(NCID):AN00357778
内容記述
[目的]近年心エコー装置の発達は目覚ましく、感染性心内膜炎(IE)の診断においても中心的である。IEの心エコー図診断と手術所見、病理学的所見による診断の違いを検討した。[方法]対象は2010年から2015年に当院で開胸術を施行し、IEと診断した21例。術前の経胸壁心エコー図および経食道心エコー図と術中所見を比較検討した。[結果]平均年齢は63歳(29-84歳)。4例(19%)が人工弁のIEで、うち1例はショック例であった。術前に臨床診断に至らなかった症例は3例(14%)、開胸術における所見が術前の心エコー図所見と完全に一致したのは4例(22%)と少なかった。予後としては院内死亡例もなく、心臓死を認めなかった。[結語]心エコー装置の発達が著しくなった近年においても、開胸肉眼所見と一致できるほどの形態診断は容易とは言えず、特に治癒期IEの診断や人工弁周囲膿瘍の診断率は極めて低かった。しかし手術成績は良好であり、心エコー図にてIEを診断することの意義は高いと考えられた。
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