Journal Article 胆管癌術後の放射線療法が原因と考えられた肝外門脈閉塞症の1例

谷田, 信行  ,  山本, 祐太朗  ,  笹, 聡一郎  ,  吉田, 千尋  ,  松岡, 永  ,  甫喜本, 憲弘  ,  山井, 礼道  ,  大西, 一久  ,  藤島, 則明  ,  浜口, 伸正

Description
69歳、男性。中下部胆管癌に対し、膵頭十二指腸切除術を行った。総肝管は左右肝管合流部直下で切離された。病理検査で左肝管側断端に異型細胞が認められ、40Gyの放射線療法を肝門部に行った。2年後のCT検査にて門脈の狭小化、脾腫を認めた。4年後のCT検査では腹水が出現していた。上部消化管内視鏡検査では、食道胃静脈瘤を認めた。同年胃静脈瘤破裂を生じ、内視鏡的止血後、当院内科に入院した。その後再出血したため、緊急手術を行ったが、多臓器不全にて死亡された。術中所見では再発を認めなかった。胆道癌診療ガイドラインでは、胆道癌切除後断端陽性例に対する放射線療法の施行は十分な科学的根拠がないとされているが、長期生存が得られたとの報告もある。膵頭十二指腸切除術中放射線治療の晩期合併症として肝外門脈閉塞の報告はあるが、術後照射後の報告はほとんどない。今後注意すべき合併症と考えられる。(著者抄録)
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