Departmental Bulletin Paper 腹腔鏡下腸閉塞解除術の経験

沖, 一匡  ,  坂野, 慎哉  ,  末次, 智成  ,  加納, 寛悠  ,  井川, 愛子  ,  佐野, 文  ,  白子, 隆志

Description
【症例】60歳、男性。受診前日からの嘔吐、腹痛にて救急外来を受診した。【既往歴】両側鼠径ヘルニア根治術【身体所見】身長 177㎝、体重 79㎏、体温:36.9℃、脈拍:59回/分、血圧:148/71mmHg。腹部膨満、腸蠕動音減弱、打診上鼓音を認め、左右下腹部に圧痛を認めた。【検査所見】血液検査では炎症反応軽度上昇と脱水所見を認めたが、それ以外の異常は認めなかった。CT検査にて著名な小腸拡張を認めたが、虚血を疑う所見は認めなかった。【入院後経過】保存的加療にて入院となった。しかし、入院後も腸閉塞は改善せず。入院2日目にイレウス管留置、4日目に腹腔鏡下での腸閉塞解除術を施行した。右下腹部にバンド形成を認め、同部での小腸の通過障害を認めた。バンドを切離し手術は終了した。術後6日目に経過良好にて退院となった。近年、腹腔鏡手術の適応は大幅に拡大され内視鏡手術の割合は飛躍的に増加している。腹腔鏡下手術の導入当初、開腹既往症例は適応から除外されていた。しかし、近年の手術手技の向上・器具の発達に伴い、腸閉塞に対しても腹腔鏡下手術が導入され、その有用性が報告されている。今回、我々は術前にイレウス管留置にて減圧が出来、狭窄部位を同定し、腹腔鏡下手術にてイレウス解除術施行し得た1例を経験したので、文献的考察を加えここに報告する。
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