テクニカルレポート 二期的に腹腔鏡下結腸切除を施行した長期漢方薬服用歴を有する特発性腸間膜静脈硬化症の1例

井川, 理  ,  藤堂, 桃子  ,  小川, 聡一朗  ,  山条, 純基  ,  松本, 順久  ,  近藤, 裕  ,  西村, 幸寿  ,  中村, 吉隆  ,  阿辻, 清人  ,  山口, 明浩  ,  柿原, 直樹  ,  藤井, 宏二  ,  谷口, 弘毅  ,  桂, 奏

内容記述
症例は67歳男性,長期にわたる漢方薬の服用歴を認めた.腹痛,腹部膨満,嘔吐を主訴に来院し,腹部CTにて特発性腸間膜静脈硬化症による腸閉塞と診断した.胃管による保存的加療で腹痛が改善しなかったため,一期的に回腸人工肛門を作成し一旦退院とした.下部消化管内視鏡検査にて病変の範囲を同定し,生検にて診断を得た.漢方薬の中止を指示し,外来にて経過観察を行ったが,病変に起因すると考えられる間歇的な腹痛が持続したため,初回手術から6か月後に腹腔鏡下に盲腸,上行および横行結腸を切除した.特発性腸間膜静脈硬化症は軽微な症状で発見された時には保存的加療の適応となるが,まれに本症例のように腸閉塞や血便などで発症し腸切除が必要となる場合もある.近年では原因の一つとして漢方薬との関連性が指摘されており,急性腹症で漢方薬の長期服用歴がある場合には念頭に置くべき疾患と考えられる.
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