一般雑誌記事 当院における卵巣悪性胚細胞腫瘍の臨床的検討

加藤, 聖子  ,  藤田, 宏行  ,  福山, 真理  ,  栗原, 甲妃  ,  谷垣, 佳子  ,  南川, 麻里  ,  岡島 , 京子  ,  山本, 彩  ,  衛藤, 美穂  ,  福岡, 正晃

内容記述
悪性胚細胞腫瘍は悪性卵巣腫瘍の4%と稀な腫瘍である.当院で経験した過去15年間の20症例について後方視的に臨床的検討を行った.病理組織学的別には,悪性転化を伴う成熟嚢胞性奇形腫(Mature cystic teratoma with malignant transformation,以下MCTMT)9例,ディスジャーミノーマ(Dysgerminoma,以下Dysg)6例,卵黄嚢腫瘍2例,未熟奇形腫1例,混合型胚細胞腫瘍2例であった.進行期はⅠ期が14例と最も多かった.平均年齢はDysg の20.2歳に対し,MCTMT では55.8歳と高齢であった.初回治療は全例に手術療法を施行し,40歳未満の12例には妊孕性温存手術を施行した.術後の化学療法は13例に施行した.MCTMT 以外の組織型では,進行症例・手術残存症例であってもBEP(bleomycin, etoposide, and cisplatin)療法が奏功し予後良好であり,化学療法後の温存卵巣機能も回復している.MCTMT の9例中,Ⅰ期5例の予後は良好であったが,Ⅱ期以上の4例では原病死となり,うち1例は22歳と若年の症例であった.MCTMTの進行症例の予後は悪く,成熟嚢胞性奇形腫については慎重な経過観察が必要である.
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