Departmental Bulletin Paper 占領期ソ連のシベリア抑留者教育 ─『日本新聞』の描く天皇像─
Education for the Siberian Internees in the Soviet Union during the Occupation of Japan : Image of the Emperor Drawn by Nippon Shimbun

宮川, 真一  ,  Shinichi, MIYAKAWA

42 ( 1/2 )  , pp.151 - 170 , 2018-03-20 , 創価大学社会学会
ISSN:03859754
NCID:AN00134966
Description
第二次世界大戦終結後,当時の東側世界を代表するソ連は対日占領に積極的に関与した。シベリア抑留者に対する政治教育は,占領期におけるソ連対日政策の一環をなすものである。シベリア抑留者にとって『日本新聞』は唯一の日本語新聞であり,同紙はソ連が抑留者を教育する最も重要な手段であった。同紙はさまざまな分野から天皇および天皇制を徹底的に批判している。それらの報道から描かれるのは,処罰されるべき「戦犯第一号」としての天皇像であり,打倒されるべき「人民の敵」としての天皇制像である。同紙の描く天皇像は,占領期ソ連の天皇および天皇制に対する政策を浮き彫りにしている。すなわち,ソ連はシベリア抑留からの帰還者を通し,戦犯としての天皇の処罰と天皇制の廃止を推進しようとしたのである。
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