Departmental Bulletin Paper 日本語における二重構造の示唆するもの ─日本語話者の<主観的把握>と表現性─

守屋, 三千代  ,  MORIYA, Michiyo

(25)  , pp.29 - 40 , 2015-03-20 , 創価大学日本語日本文学会
NCID:AN10387152
Description
日本語話者は古来より<主観的把握>の傾向に基づき,現前の<見え>から非現前の<見え>を創出する<見立て>という表現手法を発展させてきた。<見立て>は和歌などの文芸に始まり,次いで視覚表現を中心に日本文化の様々な分野で採用されて,今日に至る。<見立て>は現前の<見え>と非現前の<見え>から成る二重構造を持つ,表現志向的な手法であるが,日本語の文法形式にもこうした二重構造が観察される。その一例が「の」をめぐる認知的構造である。すなわち,「の」も現前の<見え>に着目し,そこから推論される非現前の<見え>を創出し,同時にそのような非現前の<見え>を生じる現前の<見え>へと注目を誘導する表現である。
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http://libir.soka.ac.jp/dspace/bitstream/10911/4643/1/029-040_%e5%ae%88%e5%b1%8b%e5%85%88%e7%94%9f.pdf

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