Departmental Bulletin Paper 教師の熟達化支援ツールが模擬授業に及ぼす影響 ―小学校教員志望学生の理科授業において―

金沢, 緑

Description
本研究の目的は,小学校理科における教師の熟達化を支援するツールとして開発した「授業設計・評価マトリクス」が教員志望学生の模擬授業における有効性を検証することである.本マトリクスは,学習者中心の学習指導を行う際,評価の基盤となるツールであり,教師は,評価マトリクス(能力× 評価基準)を作成する過程において,学級児童の発達や個に応じた指導の案や指導の手立てを想定し授業の案を練り,授業を実施する.本研究では,授業設計・評価マトリクスが教員志望学生の理科授業熟達化の有効性を検証することを目的とする.調査対象の学生は1年次に小学校理科教育内容論を受けてきたが,2年次の調査時期ではまだ授業観察,模擬授業などの体験が不十分である.そこで,理科の学習内指導を理解する過程で評価マトリクスを導入し,授業イメージの変容を調査するため,教師のPCK(Pedagogical Content Knowledge)の変容を分析した.その結果,学習指導に必要な,教材の知識,教授法の知識,児童に関する知識についての変容が見られ,教員志望学生の授業イメージが高まることが明らかになった.このことから,「授業設計・評価マトリクス」は,小学校教員志望の理科模擬授業における熟達化支援ツールとして有効であることが明らかとなった.
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