学術雑誌論文 救急現場から見た医療従事者に求められる資質

木村, 隆彦

内容記述
消防機関が担う救急業務は、平成3 年に救急救命士法が施行されたことで大きく転換し、一定の医療を施しながら医療機関に搬送する体制が構築された。そして、気管挿管やアドレナリン投与といった心肺機能停止者への救命処置にとどまらず、低血糖者へのブドウ糖溶液投与やショック状態での輸液が認められるなど、重症者の救命率向上と後遺症低減を目的とした制度改革は現在も継続している。そのために救急救命士を含む救急隊員には医療従事者としての素養が求められ、手技向上ばかりではなく、言動や態度を含む管理能力の向上が課題とされている。そこで、隊員研修のために救急現場の現状を精査したところ、①主役を明確にする、②コミュニケーション能力を向上する、③言葉の重みを理解する という、看護師を含む全医療従事者に共通する3 つの課題が明らかとなった。緊急を要する救急活動を円滑に遂行し、最良の医療を提供するためには、傷病者・家族、医療機関スタッフ、救急隊員の信頼の下での連携と、慎重且つ適切な言動が不可欠である。この信念の下に課題の改善策を検討し、平成27年度ヒューマンケア研究学会第1回研究会において講演を行った。本稿では、その講演内容を報告する。
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