学術雑誌論文 下部消化管内視鏡受検者が期待する鎮静効果と実際-鎮静効果に関連する因子の検証-

前田, 晃史  ,  八田, 圭司

内容記述
本研究は、外来で鎮静剤を使用した下部消化管内視鏡検査受検者を対象として、検査後に期待していた鎮静効果や実感した鎮静効果などを調査し、鎮静効果と検査の満足度や苦痛度などとの関連を検証した。受検者の87% が検査の進行が分かる程度の鎮静を希望していた。【鎮静効果】を実感した割合は56% であり、【実感した鎮静効果】に関連する因子は【次回A 施設での再検査の希望】【リカバリールームの滞在時間】であった。【実感した鎮静効果】に直接関連しなかったが、83% が検査に満足しており、【次回A 施設での再検査の希望】は、【検査の満足度】【実感した鎮静効果】【検査の苦痛度】など多因子が関連していた。鎮静は、検査を受け入れやすくさせる一要因である。しかし、今回の検証では【実感した鎮静効果】が直接、検査の苦痛の軽減や検査の満足度に関連しなかった。この結果は、対象群が1 群であったため、鎮静効果に関連する因子に偏りが生じた可能性がある。また、【実感した鎮静効果】は、対象者の主観的評価であり、客観的評価ができていない。今後は、鎮静剤投与群と非投与群の比較を行い、客観的評価を含めた鎮静効果や先行研究で関連のあった体表面積、飲酒・喫煙歴、BMI などを含めた因子を検証する。受検者には鎮静剤の利点や欠点などを説明し、受検者の希望にあった選択ができるように援助していくことが課題である。
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