Thesis or Dissertation 監視カメラの映像解析による地震動の推定

横田, 有光  ,  ヨコタ, アリミツ  ,  Yokota, Arimitsu

pp.1 - 100 , 2015-03-25 , The University of Electro-Communications
Description
本論文では,監視カメラの映像から地震動を推定する手法を提案する.近年,高密度な地震観測網の必要性の認識が高まっており,様々な機関が地震観測網を整備している.例えば,日本国内では,(独)防災科学技術研究所,気象庁及び地方自治体等が全国規模の観測網の整備を進めており,それぞれの観測網をあわせると,現在,全国で4000か所以上,約5~20km間隔で地震計が設置されている.しかし,地震計のような専用の観測装置による観測網は,今以上の高密度化には限界がある.一般に地震動は,表層地盤の振動特性の違い等の影響を受け,局地的(数十~数百メートル単位)に変化するため,地震計による観測網だけでは,こうした局地的に異なる地震動の全容を十分に把握することができない.そこで,本論文では,地震計による観測網を補うための手法として,一般の店舗等に設置されている監視カメラの映像を解析することにより地震動を推定する手法を提案する.監視カメラは,近年普及が進み,様々な施設に設置されており,地震計と比較して高密度に存在する.また,映像として記録が残るため,時間的に変化する地震動を地震波形データとしてとらえることができる可能性がある.提案手法では,大きな地震の際に室内の備品等に生じる様々な種類の運動のうち、滑り運動に着目する.具体的には,滑り運動する物体の動き情報を画像解析により抽出し,その動き情報を逆解析して地震動を推定する.実際の映像では,転倒,落下等の様々な運動をする物体が含まれることが想定されるため,様々な運動をする物体の中から滑り運動する物体の動き情報を選択的に抽出するアルゴリズムを開発した.縮尺模型を用いた振動台実験を行い,地震動推定値を計測震度や加速度波形データの相関係数により提案手法を評価する.また,実際の地震で観測された地震波形データを用いたシミュレーション実験により提案手法の原理的な誤差・適用限界を評価する.最後に,実際の地震の際の監視カメラの映像に提案手法を適用した例を示す.
Full-Text

http://ir.lib.uec.ac.jp/infolib/user_contents/9000000803/9000000803.pdf

Number of accesses :  

Other information