学位論文 ウェアラブルセンサを用いたゴルフスイング向上支援システムの研究

三井, 貴之  ,  ミツイ, タカユキ

pp.3 - 77 , 2015-03-25 , The University of Electro-Communications
内容記述
近年、体に装着するウェアラブルセンサを使って体の状態、状況を監視し、それに基づいて人の安全で快適な活動を支援するサービスが注目されている。そこで本研究では、一般的に上達するのに時間がかかると言われているゴルフスイングを、ウェアラブルセンサを用いてコーチ(人)や設備投資無しで、いつでもどこでもゴルフスイングの評価(採点)・アドバイスを行う初級者向けのシステムを作成した。提案システムでは、プレイヤは3 軸の加速度と角速度が計測可能なセンサを左手甲、腰、頭に装着する。各センサはBluetooth を用いてスマートフォンと通信し、スマートフォンはリアルタイムでスイングデータを取得し解析を行い、適したアドバイスを画面に出力する。まず予備実験として上級者と初級者のセンサ値から両者の違いが判別可能であることを示した。次にリアルタイムに計算機処理でスイング解析し、アドバイスを出す手法を考案した。提案システムでは、初級者が上達するための最も基本的な方法として、上級者の真似をすることである、としている。手本の模倣はゴルフに限らず、弓道、書道、水墨画や文章の上達等様々な事柄に有効な手段である。今回教師データとしてティーチングプロのスイングデータを用意し、プレイヤのスイングデータと比較する。比較する際は教師データとプレイヤデータがどのくらい距離が離れているかを数値化したスイング類似距離を新たに提案し、それに基づきスイングの採点を行う さらに、教師データとスイング類似距離が離れている動作を取り出し、362 種類のパターンの中からその動作にマッチするものを選択する。それぞれのパターンに対応するアドバイス表を用いてアドバイスを提示する。10 人のゴルフ初級者を対象として、アドバイス前後の提案システムによるスコアの変化を見る実験の結果、平均スコアが上昇したことを確認し、提案システムの有効性を検証した。

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