Thesis or Dissertation トータルクラウド化による次世代情報環境の提案と基本ソフトウェア・UIアーキテクチャの実現

原, 悠一郎  ,  ハラ, ユウイチロウ

pp.1 - 93 , 2015-03-25 , The University of Electro-Communications
Description
人間は思考を中心とした行動が大部分を占めており、これを知的活動と呼ぶ。具体的には情報を収集し、取得した情報を比較・検証し、新たにアイデアを生み出す一連の流れ全体を指す。この知的活動を取り巻く環境を情報環境と呼ぶ。知的活動を支援する情報環境を遡ると、多数の本や紙の資料を媒体として情報を取得し多数並べ、配置を変更しながら比較・検討を実行し、ペンで情報をまとめるなど行っていた。取得可能な情報量は時代と共に増加しており、特に印刷技術の開発やインターネットにより急激に増加した。さらに、情報を扱う多種多様な入力デバイス、出力デバイスが開発されている。このように、情報環境は高度化され人間の知的活動を支援していると捉えられるが、増加した多数の情報を本のように並べて比較出来ているか、あるいは情報を扱う身の回りの多数のデバイスを最適に活用しているかどうか疑問である。つまり、現在の情報環境は良い部分と悪い部分が混在しており、情報環境が整っているかのようであるが、知的活動が阻害されている可能性がある。本研究では人間の知的活動を支援する現代の情報環境課題をトータルクラウド情報環境と呼ぶデータや機能だけでなく、入出力デバイスもクラウドから降ってくる情報環境を提案した。タスクに合わせて、多数の情報を最適な入出力デバイスを選択し、組み合わせて知的活動を支援する。提案するトータルクラウド情報環境を実現する上で、デバイスは物理物体でありクラウドから出現させるのは困難である。そこで、デバイスの管理だけをクラウドで行い、デバイスは実世界に散在することにした。対象とする入出力デバイスや機能の分析を行い、基本的なソフトウェアアーキテクチャの要件と基本UIアーキテクチャの要件を導く。要件を基に具体的なインタラクション設計を行い、基本的なトータルクラウド情報環境の実装を行う。最後に本システムの評価実験を行いビデオ解析やアンケートを用いた結果、想定する機能や提案する情報環境について高評価を得ることができ、トータルクラウド情報環境の有用性を検証できた。

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